冬至にかぼちゃを食べるのはなぜ?運盛りとは?おすすめのレシピ

冬至と言えば、ゆず湯にかぼちゃ!ですが、実はかぼちゃは夏が旬の野菜なんです。
じゃあどうして、冬至にかぼちゃを食べるんでしょう?
また、かぼちゃの他に「運盛り」というものがあるのを知っていますか?

今回は冬至にかぼちゃを食べる理由や運盛りについて、またかぼちゃや運盛りで、冬至を美味しく過ごすレシピもご紹介します!

今回のテーマ
◯冬至になぜかぼちゃを食べるの?
◯運盛りって何?
◯簡単おいしい!冬至のレシピ

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◯冬至になぜかぼちゃを食べるの?

夏が旬のかぼちゃを、なぜ冬至に食べるのでしょう?
理由は諸説ありますが、大きく3つです。1つずつ説明しますね。

1.保存食
当然のことながら、昔は今ほど色々な技術が進んでいなかったので、冬には野菜があまり育たず、なかなか食べることができませんでした。
また、冷蔵庫もありませんから、保存も難しかったのです。

そんな中で、夏に採れて常温保存のきくかぼちゃは優秀な食べ物でした。
しかも冬至の頃に、ちょうどいい感じに熟れて、おいしく食べることができたようです。

保存とはちょっと違いますが、中国の陰陽思想では夏が「陽」、冬が「陰」とされています。
ですから、夏の日をたくさん浴びたかぼちゃには「陽」のエネルギーがたっぷり蓄えられていると考えられ、「陰」の冬の中でも最も昼の短い冬至に、「陽」のエネルギーを補う意味でも食べられていたそうです。

2.風邪予防
冬は風邪を引きやすい時期です。
かぼちゃには鉄分、カルシウム、ビタミンA、C、E、Kなどたくさんの栄養が含まれており、風邪予防に効果があると言われています。

昔は薬も今ほどなかったでしょうから、冬至にかぼちゃを食べ栄養をつけることで、風邪を予防していたんですね!

そういえば私も子供の頃、冬至の日に「なんでかぼちゃを食べるの?」と聞いたところ、祖母に「風邪をひかなくなるから」と言われたことがありました。
野菜は苦手でしたが、甘いかぼちゃは大好きだったので、これで健康になれるなら、とバクバク食べた記憶があります。

3.運盛り
冬至に「ん」のつくものを食べると良いとされています。
これは「運盛り」と呼ばれ、かぼちゃも運盛りの1つです。
運盛りについては、次で詳しく紹介します!

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◯運盛りって何?

冬至は昼が短く寒いので、生命の終わる時期と考えられていました。
そして、それを乗り越えると、冬至を境に太陽の力が徐々に戻り、運も少しずつ上がっていくとされていました。

で、その「運」を呼び込むために、「ん」がつく食べ物を食べていました。
これが「運盛り」です。
しかし!!!運盛りは、「みかん」とか「おでん」とか「ハンバーグ」とか、「ん」がつけば何でも良し!ではありません。
ちゃんと7つの決まった食べ物があります。

・蓮根(れんこん)
・銀杏(ぎんなん)
・人参(にんじん)
・金柑(きんかん)
・寒天(かんてん)
・饂飩(うどん)
・南瓜(かぼちゃ)

です。
いやいやちょっと、かぼちゃ!!かぼちゃのどこに「ん」があるのよ!
と思ったアナタ。安心?してください。
かぼちゃは別名「なんきん」です、ちゃんと「ん」がついてますよ。

これら7つの食べ物は 「運盛り」の他に、「冬至の七種(ななくさ)」とも呼ばれます。
冬の食べ物だったり、保存が利いたりする食べ物なので、昔の人に好まれていたんですね。

ちなみにどれも「ん」が2回つく食べ物です。
なぜ「ん」なのかと言うと、「いろはにほへと」の最後は「ん」で、また最初の文字に戻るのが、冬至を境に太陽が生まれ変わり、幸運がやってくるという「一陽来復」の考えと似ているからです。

運盛りの1つであるかぼちゃがピックアップされて、冬至にかぼちゃを食べると言う風習ができたんですね~

◯簡単おいしい!冬至のレシピ

冬至にかぼちゃを食べる理由や、
運盛りというかぼちゃを含む7つの縁起の良い食べ物がわかりました!

冬至のかぼちゃというと、煮物にする人が多いと思いますが、毎年毎年煮物だと飽きませんか…?
子供の頃はかぼちゃの煮物、大好きでしたが、大人になってからは好きでも嫌いでもないというか、風習だし仕方なく1個食べようかな、という感じになりました。

でも、せっかくなら美味しく食べたいですよね!
そこで、簡単なかぼちゃのアレンジレシピや、運盛りを使った料理をいくつかご紹介します。

①かぼちゃと小豆のいとこ煮
いつものかぼちゃの煮物に、ゆで小豆の缶詰をプラスするだけ!
小豆もお赤飯やぜんざいなどに使われ、縁起の良い食べ物として有名ですよね。
甘い×甘いで、結構甘い料理ですが、お醤油で味を引き締めれば立派なごはんのおかずになりますよ!

②かぼちゃのナムル
食べやすい大きさに切ったかぼちゃを胡麻油で炒め、
塩で味付けするだけ!
仕上げにいりごまをかければ胡麻の風味豊かで、あまじょっぱい味付けがクセになる一品に仕上がります。

③かぼちゃのポタージュ
洋風な味を楽しみたければ、かぼちゃと牛乳で簡単ポタージュ!
塩コショウとコンソメで味を調えましょう。
パンと一緒に朝食に出せば、体もポカポカ温まります。

④かぼちゃのオーブン焼き
5ミリくらいにスライスしたかぼちゃをオーブンで焼くだけ!
甘味が増して美味しいです。
塩、味噌マヨ、焼き肉のたれなど、お好みの味付けで楽しんでください。
おつまみにももってこいです。

⑤けんちん汁、豚汁
いつもの汁物に、運盛りの野菜「にんじん」や「れんこん」、思い切って「なんきん(かぼちゃ)」も入れちゃいましょう!
最近は汁物にサッとひとつまみ入れるだけの「かんてん」もあるので、一気に4つの食材を食べることができます。

⑥運盛り煮込みうどん
味噌ベースの和風だしで、ほうとう風の煮込みうどんを作りましょう。
にんじんやれんこん、かぼちゃに水煮ぎんなん、かんてんも具材として入れ、デザートにきんかんを食べれば、運盛りコンプリートです!!
体も温まるし、お腹もいっぱい、作り方も簡単で大満足の一品です。

まとめ

冬至にかぼちゃを食べる理由や、かぼちゃや運盛り食材の簡単レシピをご紹介しました。
かぼちゃはおいしくて栄養価が高く、保存もきくので、
昔も今も愛される食材の1つです。
いつもの煮物だけでなく、大人も子供も楽しめるアレンジレシピで、
冬至の食卓を美味しく楽しく囲んでくださいね!

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