季節によって、日の長さって違いますよね。1年で最も昼が長いのが夏至、逆に最も昼が短いのが冬至ですが、冬至の日照時間って一体どれくらいで、夏至との差は何時間くらいあるんでしょうか?
また、冬至の由来やどんな風習があるのか知っていますか?
今回はそんな冬至の疑問にお答えします。
今回のテーマ
◯冬至の日照時間
◯冬至と夏至の日照時間差
◯冬至の由来や風習
◯冬至の日照時間
日照時間と言うと、昼の長さだと思いますよね?
思うじゃないですか?しかし!実はちょっと違うんです。
「日照」っていうのは、「直射光の直達日射量が、120w/m2以上ある状態のこと」
だそうです。
意味わかりましたか?私には何回読んでもわかりませんでした…
つまり、簡単に言うと、「一定以上の明るさの太陽光が私たちの元に届いている時間」
が日照時間です。
ですから、雨や雪、曇りなどの日は、日照時間が0時間なんてこともあるんです。
ただこれだとわかりにくいし、冬至が毎年晴れとも限らないですよね。
ここでは日照時間=お昼の長さということにします。
では冬至の日照時間は、何時間くらいなんでしょう?
札幌→10.5時間
東京→10時間
那覇→9時間
です。国内でも場所によって差があるんですね!
最も昼が短い冬至ですが、実は1年の中で、
「日の出が1番遅く、日の入りが1番早い」というわけではありません。
東京の日の出、日の入りの時間を見てみると2017年の冬至は
日の出→6時47分
日の入り→16時32分
でした。
しかし、最も遅い日の出の時間は1/1~1/13頃で「6時51分」、最も速い日の入りの時間は11/29~12/12頃で「16時28分」なんです。
数分の差ですが、冬至よりも朝が遅く、夜が早く来る日があるということですね。
で、冬至はちょうどこの間だから、日照時間が最も短くなるんですね~。
◯冬至と夏至の日照時間差
北半球における冬至は「1年で最も昼が短く、夜が長い日」ですが、反対に「1年で昼が最も長く、夜が短い日」もあります。
知ってますよね?そう夏至です、夏至は毎年、6月21日頃です。
じゃあ、冬至と夏至で、お昼の時間がどれくらい違うか、知っていますか?
先程見た通り、札幌と那覇で日照時間が違ったので、地域による差もありますが、
冬至の日照時間→約9時間45分
夏至の日照時間→約14時間50分
で、その差はなんと「約5時間」です!!!
具体的な数字にするとちょっとビックリです。
そういえば子供の頃、学校から帰って友達と遊ぶ時に「○時に帰って来てね~」と親から言われてたんですけど、夏は17時半、冬は16時半、春や秋は17時くらいでした。
今思うと冬は日の入りが早いから、心配も多いし当たり前なんですけど、「遊ぶ時間があんまりない!」って不満に思ってました。笑
大人になってからも、友だちと出かけたりした時に、冬は「まだ17時!?なんかラッキー」なんて思ったりするんですけど、夏は「え、もう19時なの!?うそでしょ…」って、ちょっと損した気分になります。
逆に朝は夏の方が早く明るくなるので、「まだ5時かー、もう1回寝よう」って得した気分になります。笑
ちなみに、冬至と夏至の差が1番大きいのは北海道で、8時間近くも日照時間が違います。
逆に、1番差がないのは沖縄県で、その差は3時間半弱、比較的1年間の昼の長さが安定しています。
◯冬至の由来や風習
冬至が1年で最も昼が短いのは分かりましたが、
その由来を知っていますか?
冬至は「一陽来復」とも呼ばれます。
冬至の日を境に、徐々に日照時間が長くなるので、太陽が生まれ変わる日=幸運がやってくる、という意味を持っています。
日本だけでなく、昔から世界の色々な国で、冬至を祝う盛大なお祭りがおこなわれていたそうですよ。
で、冬至には大きく3つの風習があります。
1つずつ説明しますね。
①ゆず湯
太陽が生まれ変わり運んでくる幸運を呼び込む前に、身体を清める必要があります。
香りの強いゆずには邪気を払う「みそぎ」の役割がありました。
また、病気や風邪に「融通(ゆうずう)が利く湯治(とうじ)」という語呂遊びと言うか、ダジャレというか、そういう意味もあるみたいです。
②運盛り
冬至には「なんきん(かぼちゃ)・にんじん・れんこん・きんかん・かんてん・ぎんなん・うどん(うんどん)」の、名前に「ん」が2つ入った7つを食べると縁起が良いとされています。
これは「運盛り」「冬至の七種」と呼ばれています。
「いろはにほへと」の最後が「ん」なので、また最初の文字に戻るのが縁起が良い、ということから生まれました。
「一陽来復」の考えと似たものがありますね。
しかしこの風習はあまり有名ではない気がします。
あ、私が知らないだけでしょうか><
1日で7種類も食べ切れるんでしょうか…?
うどんにかぼちゃ、にんじん、れんこんを入れた
豚汁うどんやほうとう、ぎんなんを焼いて、デザートにきんかんとかんてんを食べる、という感じでしょうか?
普通にいけそうですね。笑運盛りを使った献立を考えるのも楽しそうです。
③かぼちゃ
運盛りの1つであるかぼちゃを食べるのは、ゆず湯と共にメジャーな冬至の行事ですね。
かぼちゃ(なんきん)は「ん」がつくだけでなく、保存ができて栄養価の高い野菜なんです。
昔は今ほど農業や色々な技術が進んでいなかったので、冬には野菜がなかなか食べられませんでした。
しかし冬は寒くて病気にもなりやすいです。
そこで、保存しておいたかぼちゃを食べて、栄養をつけていたんですね!
ものがなければ、色々と知恵を絞って乗り切るんですね。
まとめ
冬至の日照時間や由来、風習についてご紹介しました!
寒くて日が短い冬の中でも、最も昼が短く、なんとなく寂しい気持ちになってしまう冬至ですが、新しい幸運を呼び込む日として、おめでたい気持ちで過ごせたらいいですね!