お歳暮はなぜ贈る?送り方のマナーやどんな相手に贈ればいいのか

冬になるとお歳暮のCMやチラシをよく見かけます。
実際に家にお歳暮が届く人もいますよね!子供の頃は、お歳暮やお中元の時期においしいジュースが届くのが楽しみでした。笑

お歳暮って何でしょう?なぜ贈るのでしょう?
どんな相手に贈るものなのでしょうか?
お歳暮を贈る時のルールやマナー、知っていますか?

今回のテーマ
◯お歳暮なぜ贈る?
◯贈り方のマナー
◯どんな相手に送る

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◯お歳暮なぜ贈る?

お歳暮を贈る理由は何でしょう?
日頃の感謝を込めて贈り物をするという風習は世界中にあると思いますが、日本でのそれが、夏の「お中元」と、冬の「お歳暮」です。

日本は、1年を半分に分け、同じような行事を繰り返して生活をしていました。
ちょうど1年の半分が終わる6月30日に「茅の輪」をくぐって夏越の大祓をするのも、やり方は違いますが大晦日のお焚き上げと同じ意味を持つ行事なんです。

また、夏にはお祭りで盆踊りが行われますが、南北朝時代くらいまでは、大晦日にもご先祖様をお迎えする踊りをしていたそうです。
お中元とお歳暮に限らず、夏と冬の行事でリンクしているものがあるのはそういう理由だったんですね~

ちなみに、日本のお歳暮の習慣がいつから始まったかについては、ハッキリしていません。
しかし、古くから年末に歳神(としがみ)様に供える魚や餅、お酒などを贈る習慣はあったみたいです。

歳神様って誰!?と思いますよね。
歳神は、私たちの生活を守って下さる神様です。
大晦日の夜にやってきて、1年間家にとどまると考えられていました。

大晦日の夜にやってくる笠地蔵は歳神様の一種ですし、東北地方の恐ろしいナマハゲも、お正月にやって来て厄を祓う歳神様が変化したもの、と言われています。

そんな歳神様へのお供え物を、分家した親族が本家に、娘を嫁にやった親が嫁ぎ先に贈ったのがお歳暮の始まりだと考えると、恐らくですが室町時代くらいにはお歳暮の習慣ができていたと言えます。

で、時代は流れて江戸時代には商人たちの習慣が庶民の風習に大きな影響を与えるようになります。年末に商人たちがお得意様の元に贈り物をもってあいさつ回りをしていたのが定着し、お歳暮の習慣ができあがりました。

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◯贈り方のマナー

特に会社などを経営していなくても、両親や祖父母宛にお歳暮が届く家は少なくないと思います。我が家も毎年、色々な贈り物が届いていました。
うどん、ジュース、油など…

よくCMで目にする「ハム」は届いたことありませんけどね。(泣)

お歳暮を贈る際、いつ贈れば良いか、熨斗はどうしたら良いかなどルールやマナーがわからないと、せっかく送っても失礼になってしまうかもしれません。
基本的なマナーについてご紹介します。

①いつ頃贈る?
元々は歳神様へのお供え物なので12月13日以降とされていました。
しかし現在は、何かと忙しくバタバタする年末は避け、11月下旬~12月20日くらいに贈るのが一般的です。

事情が合って間に合わなかった場合は、慌てて送るよりも「御年賀」として新年に届けるのも良いかと思います。

②熨斗
熨斗紙は奇数本の紅白水引を蝶結びにしたものを使用します。
上半分に「御歳暮」、下半分に自分の名前を書きましょう。
できればフルネームが良いです。

最近は百貨店などお店で注文する場合が多いでしょうから、店員さんに「御歳暮です」と伝えれば正しい熨斗を用意し、名前なども印刷して見せてくれるので安心です。

しかし、ネット注文の場合は自分で熨斗を選択しなければなりませんし、実物を見ないまま先方に届くので若干不安ですよね…

私は親しい友人の出産祝いをネットで注文した際「熨斗ちゃんとついてた~!?」なんて確認したりしちゃいます…笑

ネットショップも贈答品には慣れているので心配ないと思いますが、そもそもの記入漏れやミスには注意しましょう!

挨拶状
昭和ごろまではお歳暮を持参することも多かったそうですが、現在は宅配で送る人が多いです。遠いところまで持って行くのは難しいですし、近くでもお取り寄せ系の珍しい品物だと直接宅配で届けられます。

直接お世話になったお礼を伝えられない代わりに、挨拶状を添えると良いです。
が、同封できない場合のが多いですよね。

そんな時は、品物が届く頃にはがきや手紙を送ると良いです。
手紙が苦手!という人も長々と書く必要はありません。

・季節の挨拶
・1年間お世話になったお礼
・来年もよろしくというお付き合いのお願い
・最先方の健康を祈る言葉
で、充分です。

④喪中のお歳暮は?
喪中には年賀状を出しませんが、お歳暮にもそんな縛りはあるのでしょうか?
いいえ、ありません!

お歳暮はお祝いではなく「感謝の気持ちを表わす贈り物」です。
自分が喪中でも、相手が喪中でもお歳暮は贈って大丈夫ですよ。

⑤訪問して渡す場合
宅配が多いとはいえ、直接先方に届けに行く場合もあるでしょう。
そんな時は、まず先方の都合を聞いてあらかじめ約束し、ご迷惑にならないようにしましょう。

お歳暮の品は風呂敷に包んで持って行きます。
御礼の挨拶などがすんでから風呂敷を解き、熨斗が相手の方を向くように渡してください。
直接渡すとなると、お礼の言葉やら作法が多くてちょっと緊張してしまいそうですね。笑

◯どんな相手に送る

お歳暮の始まりや贈り方のマナーが分かったところで、ではどんな相手にお歳暮を贈れば良いのでしょうか?
贈る相手は人それぞれ違うかと思いますが、多いのは

・両親や義両親、親しい親戚関係
・会社の社長や上司(小規模な会社の場合)
・子供の幼稚園や学校(私立)、習い事の先生
・主治医

などです。
つまり「自分より目上の人」ですね。
公立の学校は贈答禁止なので贈るとかえって先方に迷惑をかけてしまうことになりかねないので控えましょう。

また、両親や義理の両親へのお歳暮をどうするかは難しいところで、儀礼的なことが好きだと「なんで贈って来ないの?」となる場合もありますし、逆に日頃の感謝の気持ちで送ったら「家族なのに変なことしないでちょうだい!」なんて言われることもあるかもしれません。

両親となると1度送ったらなかなかやめられませんし、誕生日や父の日、母の日など贈り物をする頻度は高いので、軽率には贈らない方が良いかと思います…
これは各ご家庭の価値観に沿って、夫婦で相談して決めると良いでしょう。

ではお歳暮は何年くらい贈れば良いのでしょう?
仲人さんや媒酌人などには最低3年贈るとされていますが、他の相手はお世話になっている期間中だけだったり、その後も付き合いがあれば続けたりと、贈る側の考えによります。

私の親は、私の習い事の先生にお歳暮やお中元を贈っていました。
習い事をしていたのは10年以上前、私が中学生の頃です。
しかし、会わなくなった今もお歳暮とお中元を贈っています。

先生とはもう何年も顔を合わせることもなく、年賀状と毎年2回のお礼の電話でしかやりとりがありませんが、つまりそういうケースもある、ということです。笑

まとめ

お歳暮は1年間の感謝の気持ちを伝える大切な場ですが、贈り方のマナーを守らないとせっかくの感謝が伝わりません。
また、自分や先方の迷惑や負担にならないよう、贈る相手もしっかりと選択する必要があります。

気持ちの良いやり取りができるよう、また贈る側が面倒臭いと思わなくても良いように、贈り方や相手を考えてみてくださいね!

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