七草粥の意味とは?いつ食べるのが良い?七草の種類と意味?

七草粥を食べる意味を知らなかった人は「楽しかったお正月もこれでおしまいだ。」とがっかりするだけでしょう。でも、七草粥はお正月のしめの料理では無いのです。いつ食べるのが良いか、七草の種類や意味も正しく知って清々しく新年をスタートさせましょう。

もくじ
○七草粥の意味とは?
○七草粥はいつ食べる?
○七草の種類と意味は?

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○七草粥の意味とは?

七草粥を簡単に説明すると、字のごとく七種類の野草や野菜が入ったお粥のことです。
日本に昔からある風習で、食べる日も決まっています。
それでは七草粥の意味を説明していきましょう。

■七草粥を食べる目的と起源は何?

・正月の暴飲暴食で弱った胃腸をやすめる

七草粥に入っている野草は体にいいものばかりです。
後で詳しく説明しますが、七草粥は胃腸の消化を助け、血流を改善する効果があります。
だから、正月の暴飲暴食で弱った胃腸や帰省で疲れた体をリフレッシュしてくれます。

・新しい年の無病息災を祈る

七草粥を食べる風習は日本の若菜摘みと中国で行われていた七種菜羹の融合だとされています。
日本はもともと年の初めに若菜を摘む習慣があって若菜摘みの様子はいくつも和歌になっています。若菜は植物の新芽のことで食べると若返りすると信じられていました。
そして、中国では1月7日に7種類の野菜を入れた汁物を食べて無病息災を祈る風習がありました。
七種菜羹の羹は「あつもの」と読み、とろみのある汁物という意味です。
日本で今のような七草粥になったのは鎌倉時代からと言われています。

・親孝行の気持ちを忘れないため

七草粥の風習が広がると共に七草粥の起源とした古代中国の逸話も紹介されました。

御伽草子に書かれたものですが、ある青年が年老いた両親の延命を祈願して修行したところ、「七草の入ったお粥を食べさせよ」とお告げがあり、それに従ったところ両親の長寿が叶ったというお話です。

ですから、親孝行の功徳を伝える風習でもあるのです。

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○七草粥はいつ食べる?

七草粥を食べる日時は毎年決まっていて人日の1月7日の朝です。

人日というのは五節句の一つで、元旦から7日目は人間の日と決められています。
人日は罪人の処刑もおこなわれず皆が体を大事にする日だったので七草粥が定着しました。

朝食が良い理由は1日の始まりだからです。1年の終わりに食べる年越し蕎麦は夜に食べますから、日本人の始まりと終わりの感覚に当てはまります。

七草粥を昔の方法で食べたいなら・・

前日6日の夜に、しゃもじなどを使って野草を叩いて柔らかくしておきます。
それを7日の朝食にお粥にしていただきましょう。
地域によって七草を叩く歌があるのでお子さんも楽しくお手伝いできますね。

○七草の種類と意味は?

地域によって違いはありますが、七草粥は使う野草が決まっています。現在はスーパーでも七草粥用としてパックに入って売られています。
すでに七草粥として調理されたレトルト商品も便利です。
ここでは七草を詳しく紹介します。

七草の種類と意味

・芹(せり)

せり鍋が郷土料理の地域もあるので知名度は高いです。香り成分には体を温める効果があり寒い冬にはぴったりです。
血液の老廃物を排出する浄化作用があるので疲労回復、血栓予防などの効果があります。競り(せり)勝つという言葉から、商売繁昌の祈りも込められています。
よく似ている植物でドクゼリという毒草があり、間違えやすいので自分で採りに行く時は注意が必要です。

・薺(なずな)

ペンペン草とも呼ばれます。若草は食用として、干して煎じたものは民間薬として使われていました。
肝臓をいたわり、胃腸の出血などのトラブルなどに広く薬効が見られます。
防虫のおまじないとしても使われており、災いや病気を避けるという意味があります。

・御形(ごきょう)

乾燥させたものを煎じてお茶にすると咳止めの効果があります。
中国では餅に混ぜて草餅を作り厄除けのために食べられていました。

・繁縷(はこべら)

葉野菜として食用にされたり家畜の餌にも使われていました。
現代医学では実証されていませんが、皮膚病や関節炎に効く薬草としての役割もありました。
利尿作用や浄血作用も信じられていたので体を綺麗にする禊の意味が含まれています。

・仏の座(ほとけのざ)

別名コオニタビラコと言います。他の野草に比べると効能はあまり知られていませんが、名前がとても御利益がありそうで心の栄養と言えるでしょう。シソ科にも同じ名前の植物がありますが、それとは別物です。

・菘(すずな)

一般的にはカブと呼ばれ、煮物や漬物などの食用になっています。
七草粥用に見た目もかわいい小ぶりサイズで売られています。
白い根の部分より葉に栄養がありカロテンが多く含まれるので疲労回復の効果と豊富なビタミンCや食物繊維は風邪予防や便秘予防になります。
カブはカブラとも呼ばれ頭を表すことからトップに立ちたい上昇志向の高い人には開運の食べものです。

・蘿蔔(すずしろ)

誰もが知ってる大根のことです。効能はカブと同じですが、消化酵素を多く含み消化を助けてくれるので弱った胃腸にはぴったりです。白い色は純潔をあらわし、幸先が良い野菜と言われていて大根は縁起物としての意味もあります。

これを全て揃えるというのは難しく、近年ではスーパーにもなかなか並ばなくなりつつあります。それだけ需要というか食べる方も減ってきているということですね。

ネットで検索すると、レトルト(温めるだけ)の物から、七草をフリーズドライにした物も売っていますので、一度試してみてはいかがでしょうか

まとめ

七草粥には無病息災を祈り、胃腸をやすめる効果があることがわかりました。どうして1月7日の朝に食べるのかを知れば、これからはありがたく頂けますね。

七草粥を見て、「もっとパンチのある具が欲しい!」なんて言う人がいたら七草粥を食べる意味を教えてあげましょう。

時期になるとニュースで少し触れていることはがありますし、昔はちびまる子ちゃんやサザエさんの様なファミリー向けのアニメでもやっていたのを見たことがありますが最近はどうですかね?
一度は食べてみたい!というかたは是非お試し下さい。

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