初詣の作法神社とお寺で違う?同席者に対してやお焚き上げの作法は?

新年になると、神社やお寺に初詣に行く人も多いかと思います。
神社とお寺では、作法はどう違うのでしょうか?
一緒に行く相手への気配りや、お焚き上げなど色々な作法と共に確認しましょう。


もくじ
○初詣の作法神社とお寺での違い
○初詣同席者への気配りと作法
○初詣お焚き上げのやり方

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○初詣の作法神社とお寺での違い

そもそも初詣とは何でしょう?
何の為に行くのでしょう?
知っていますか?

初詣は「1年を無事過ごせたことに感謝し、新たな1年も平穏に暮らせるよう、神様や仏様にご挨拶に行く」というものです。
住んでいる所の神様(氏神様)のいらっしゃる地元の神社へ参拝するのが主でしたが、戦後は交通機関も発達し、地元以外の有名な神社やお寺へも気軽に行けるようになりました。

初詣は神社へ行くものだと思っている人が多いようですが、実は神社に行ってもお寺に行ってもOKです。
好きな方へ行けば良いとは言うものの、作法は同じではありません。
それぞれの作法について説明しますね。

・神社の作法

神社は神様がいらっしゃる場所です。
まず鳥居をくぐる時は、一礼をします。
鳥居もそうですが、道の真ん中は神様の通り道なので、真ん中は通らず、端を歩くようにしましょう。

次に、手水舎で手を清めます。
右手で柄杓(ひしゃく)を持ち水を汲み、左手を洗います。
柄杓を持ちかえ右手を洗います。
もう一度右手で柄杓を持ち、左手に水を溜め口をすすぎ、すすいだら左手を洗います。
柄杓に直接口をつけないようにしてくださいね!!
最後に柄杓を縦に餅、柄の部分に水を流したら終わりです。
難しい感じがしますが、やってみると簡単です。

さて、手を清めたらいよいよ本殿へ!!
大きな神社だと、敷地内に小さな神社がいくつもあることが多いですが、まずは本殿からご挨拶に行きます。
参拝の方法は次の通りです。

お賽銭は両手でそっとお賽銭箱に入れましょう。
チャリーン!という音が爽快だからと的当てのように投げ入れないでくださいね!!
荷物は下ろし、上着は脱ぐと良いですが、人が多い時はそのままで大丈夫です。
帽子や手袋は取りましょう。

お賽銭を入れたら姿勢を正し、鈴がある場合は鳴らします。
その後は「二礼、二拍手、一礼」です。
本殿に向かい二回お辞儀、二回拍手をします。
手を合わせたまま神様にご挨拶をしましょう。

ここで願い事をする人がいますが、願い事はNGで「私は○○(場所)に住む△△(名前)という者です」と自己紹介をするのが良い、という説もあります。
これに関しては神様に直接お伺いしないと分からないので、自分の判断で良いでしょう。

ご挨拶が終わったら、一礼をして終わりです。
神社によっては「二礼、四拍手、一礼」を作法とするところもあります。
出雲大社なんかがそうですね。

手の清め方もそうですが、参拝の仕方などもその場に書いてある神社は結構多いですが、心配であれば事前に調べておくと良いでしょう。

全ての参拝が終わったら、帰りも鳥居を出る時に境内の方に一礼をします。

・お寺の作法

対してお寺は仏様がいらっしゃる場所だと言われています。
お寺ではまず正門(山門)の前で一礼をしてから中に入ります。
この時、敷居を踏まないよう気を付けましょう。

手水舎での清め方は神社と同じです。
手を清めたら、お線香があれば購入してお線香を上げ、その煙で身体を清めます。

煙を浴びて体もしっかり清めたら、本堂で参拝です。
本堂、本尊の前で一礼をし、お賽銭箱にお賽銭を入れます。
こちらも神社と同じく、両手で静かに入れましょう。

お賽銭を入れたらそっと手を合わせます。
神社は拍手ですが、お寺は「合掌」。
仏様に感謝の気持ちを込めてご挨拶をします。
その後、一礼をして終わりです。

帰りも山門のところで一礼をし、敷居をまたがないよう外に出ましょう。

どちらの参拝も、一礼をして入る、手を清める、参拝する、一礼をして帰ると似ている部分も多いですね。
一番の違いはやはり拍手か合掌か、というところでしょうか。
その他の部分は多少作法が違っていても、お参りに行くと言う気持ちがあれば問題はありませんが、ここは絶対間違えたらダメなポイントです!!!
神様と仏様を間違えているようなものですからね、めっちゃ失礼ですよ!!!

そういえば2歳の息子は仏壇にはナムナムと手を合わせるのですが、何度教えても神棚に向かって3回拍手をします。
神様は受け入れてくださっているのでしょうか…><

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○初詣同席者への気配りと作法

初詣に1人で行く人もいるとは思いますが、家族や友達、カップルなど誰かと一緒に行く人の方が多いのではないでしょうか?
同席者がいる場合、どのようなことに注意すれば良いのでしょう?

まず、事前に参拝場所を決めておきましょう。
近場の神社やお寺でも良いですし、ちょっと足を伸ばして有名な寺社へ行くのもオススメです。
小さなお子さんやお年寄りが同行する場合は遠くて混んでいる所だと大変なので、近場の寺社に空いている時間を狙っていくなどの気配りも大切です。
恋人や友達と行く場合、参拝場所について事前に調べておくと、順番待ちの間の話のネタになって良いですね。

また、前述の参拝マナーをしっかりと頭に入れて行きましょう。
作法がわからずアワアワしていると、一緒にいる人の迷惑になったり、一緒にいて恥ずかしいと思われたりする可能性があります。

同席者が目上の方、例えば上司であったり、恋人のご両親であったりそういう方への気配りも気にしてみて下さい。
当然参拝は先を譲るのはわかると思いますが、混んでいて一緒にという場合に左右どちらが良いのでしょうか?

なかなかそこまで気にされる方は少ないかも知れませんが日本には左上右下という順番が存在します。
これは神様や仏様に向かってとなりますがわかりにくいので図でご説明します

・奇数の場合

・偶数の場合

神様、仏様から見ればただの参拝人でしかありませんので、これはあくまでも目上の方へのマナーとなります。

作法と同じくらい大切なのがメイクや服装です。
自分は勿論、一緒に歩く人が恥ずかしくない見た目で行く必要があります。
露出の高い服やヒールの高い靴、反対に部屋着のような清潔感のない服装はNGです。
お正月ということで着物を着たい人もいるでしょうが、着物は歩きにくかったり、混雑していると汚れてしまう可能性もあるので、着て行く場合は注意してくださいね。

自分の行きたい寺社に付いてきてもらう場合は、参拝やお守りの授与などで相手を長時間付き合わせたり、待たせたりすることもあります。
相手が退屈したり不快な思いをしないよう、目的に夢中になりすぎずしっかりと気配りをしましょう。

○初詣お焚き上げのやり方

初詣では参拝だけでなく、古いお札やお守り、絵馬、破魔矢などを清め、お焚き上げを行ってくれます。
違う神社で購入したお守りなどもお焚き上げをしてくれるので、古いお守りは全て忘れないように持って行きましょう。

お守りは付けてあるところから取り外せば良いですが、お札は神棚から下げる必要があります。
神棚からお守りを下げる作法は次の通りです。

①手や口を洗って清める
②二礼、二拍手で神棚に手を合わせ「1年間お世話になりました」と感謝を伝える
(これは口に出しても心の中で行ってもOKです)
③古いお札やお守りを下げる
④半紙などの白い紙で包む

簡単ですね!!!

お焚き上げのやり方も簡単です。
持ち込んだ古いお守りなどを、神社のお焚き上げの炎の中に入れるだけ。
これはお賽銭のようにそっと丁寧に…なんてやっていると火傷したり服に火がついたりして危ないので、勢いよく「エイヤ!」と投げ入れても問題ないでしょう…
心の中で感謝の気持ちは伝えてくださいね!!!

後からまとめてお焚き上げをするので、古いお守りなどを入れる場所を設けている神社もあります。
その場合はゴミのようにポイっとしないで、そっとお返しするのがベストです。

まとめ

初詣の色々な作法についてご紹介しましたが、どれもそんなに難しいことではありません。
大切なのは神様や仏様への感謝の気持ちですが、やはり常識的でなかったり、客観的に見て恥ずかしいと思う行動はNGです。
新たな1年が気持ちよくスタートするよう、マナーを守って初詣に行ってくださいね。

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