乳がん検査は授乳中でも受けられる?検査の種類や費用は?

結論から言うと授乳中でも乳がん検査は受けられます。
ただし、誰でも受けられるわけではありません。
乳がんになった私だから分かるリアルなお話です。
検査で実際にかかった費用も合わせて紹介します。

もくじ
◯乳がん検査は授乳中でも受けられる?
・乳がん検査を受けられるのはいつから?
・授乳中に乳がん検査を薦めない本当の理由
・卒乳して大きくなったしこりが危ない
◯乳がん検査の種類は
・乳がん検査の種類
・マンモグラフィ検査が嫌な方へ
・授乳中の方へ
◯乳がん検査の費用

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◯乳がん検査は授乳中でも受けられる?

・乳がん検査を受けられるのはいつから?
一般的に授乳中の女性は卒乳して半年後から検査が受けられます。
乳がん検査は月経前や授乳中は避けるように推奨されていて

特に授乳中は乳腺が発達しているので画像の判別が難しくなるからです。
受けられないというわけでも意味がないというわけでも無いのですが、判断が出来ないというのが大きな理由です。

・授乳中に乳がん検査を薦めない本当の理由

授乳中の女性が乳がん検査に向いていないのは確かなことです。
でも、それだけが理由ではなく、別の大きな問題があります。

芸能人の闘病が話題になったこともあり乳がんの関心は高まりましたが、技師や専門医が圧倒的に不足しているという事態になっています。
もし、授乳中にしこりができた女性がこぞって受診に行けば病院はその数に対応できず、既に乳がんの疑いのある患者の治療が遅れてしまいます。

私も実際、近隣の病院で予約を取ろうとしたら2 ヶ月先と言われてしまいました。
確かな症状があると伝えても無理でした。

現状では、病院の受け入れ体制に余裕はなく、明確に乳がんの疑いのある患者を優先したいのです。
ですから、本当は授乳中でも可能な検査はありますが、診察できる医師が足りていないのです。

・卒乳して大きくなったしこりは危ない

授乳中で心配なしこりがある方は、まずは落ち着いてしこりを観察してください。

しこりができてもセルフケアで解消できていれば問題ありません。
小さくなったり大きくなったりを繰り返しているしこりは安全です。(経験上)

注意が必要なのは、マッサージをしても大きくなるしこりや、最初から石のように固いしこり、卒乳してから大きくなっているしこりは乳がんの疑いがあります。

私は授乳中に砂粒程度だったしこりが卒乳して1年後には2センチ程に大きくなっていました。
授乳中はセルフチェックをして異変があればすぐに気づけるようにしておきましょう。

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◯乳がん検査の種類は

検査の種類は代表的な以下の4つです。

■視触診

医師が直接しこりに触って確認します。
乳がんのしこりには特徴があるので経験豊富な医師は感触で判断でますが、ある程度の大きさになってなければわかりません。
さらに確実に診断するため機械を使った検査が行われます。

■マンモグラフィ検査

乳がん検査では一番メジャーな検査です。集団検診でも使用されます。
2枚のクリアボードに片方ずつ乳房を挟んで平たくして画像を撮ります。

しこりの有無、しこりの場所を確認します。
痛みがありますが正確に撮影する為ですから我慢が必要です。

触診では分からない小さなしこりも発見できるので初期乳がんを早期発見することが可能です。

ただ、マンモグラフィの映像はしこりが白く写りますが、乳腺も白く映ってしまうので乳腺で隠れて見つからないということも考えられます。
また、しこりは見つかっても、それが良性か悪性かまでは分かりません。

乳腺が濃く写ってしまうデンスブレストの女性や授乳中で乳腺が発達した女性は、マンモグラフィには向いていません。
乳がん検査が卒乳後半年後からと推奨されるのはこのマンモグラフィに不適応だからです。

■エコー(超音波)検査

出産経験のある女性は妊婦健診で胎児の様子を医師が観察してくれたと思います。
同じように乳房の上から撫でるように機械を当て、乳腺にできたしこりを観察します。

エコー検査では乳腺は白く写りますが、乳がんは黒っぽく映るので区別がしやすいので授乳中でも検査が受けられます。

乳がんのしこりには画像でしか分からない形の特徴があって角度を変えながら形状を観察し、良性か悪性の判断を行います。

しかし、ここで診断されるのはまだ「乳がんの疑い」です。

■細胞診、組織診

乳がんの疑いと診断されると直接しこりの一部を取って良性か悪性を調べる生検をします。

更に乳がんのタイプと、どんな治療が有効か決定されます。

注射器で吸い取る方法と、注射器やマンモトームという専用の機械で吸い取る方法があります。
麻酔を使うので痛みは感じませんし、傷跡も残りません。

検査は30分ほどで終わりますが細胞診、組織診の結果は判明するまで数日かかります。

・マンモグラフィが嫌な方へ

この検査は専門の技師が行なうことが多く、医師でなくても可能です。
言わばマンモグラフィは最初にふるいにかけて、乳がんかもしれない人を見つける検査なのです。

ここで更に詳しい検査が必要な人だけ医師による検査を受けることになります。
だから、医師不足を補う役割が大きいのです。

痛くて人気の無いマンモグラフィ検査ですが、これが嫌だと言う人はエコー検査を受けることになります。
エコー検査は熟練の専門技師が少ないことから医師が行なうことが多く、一定の時間がかかってしまうので一日に診察できる人数は限られます。

医師は他に外来、入院の乳がん患者の診察や外科手術も行っています。

ですから、乳がんの兆候がない方が予約外でエコー検査を依頼すると病院は困った状況になります。
なるべく地方自治体や委託された病院が設定している乳がん検診の利用をお願いします。

・授乳中の方へ

もし、しこりがあって判断に自信が無い方は、まずは出産した病院に相談してしこりを解消するケアを優先してください。
それでも念のために検査したい人は、卒乳して落ち着いた頃に検査の予約を取りましょう。
ただし、乳がんの疑いが濃厚な方は予約を待たずに乳腺外科のある病院を受診してください。

私の受診
私は明らかに異常なしこりを2ケ月も放置するのは嫌でした。
そこで待ち時間と初診料を覚悟して大学病院を受診しました。
診察開始と同時に受付しましたが、マンモグラフィを撮影し診察室に入ったのは14時頃でした。医師の触診とエコー検査を受けて、その場で「乳がんの疑い」と診断されました。最初、看護師さん達は「授乳中だから無い無い!」と予約外で来た私にどこか迷惑そうでしたが、診断されてからは誰一人、私に声をかける方はいませんでした。

◯乳がん検査の費用

病院で検査してもらう場合、明確な症状があれば保険適用になります。

症状は無く検診として受診する場合は、1検査につきおよそ3000円〜5000円の費用がかかります。
自治体の補助があったり無料検診の対象になる方は絶対に受けておきましょう。

私の受診費用

私の費用
私が2ヶ所病院を受診して実際に支払った費用を紹介します。私は症状があったので保険適用になりました。

A病院は診療費3240円+初診料3240円+紹介状作成750円=7230円
B病院は診療費9100円+免疫染色組織標本作製料5970円=15070円
診療費に画像診断料と診察料が含まれています。

Bは紹介状を持参したので初診料はかかりませんでしたが、新たに生検をしたのでその分の費用が必要でした。
乳がんと診断された後も様々な検査が追加されました。
治療が始まるまでに新たに検査費用として30940円支払いました。
がんの治療には本当にお金がかかります。

まとめ

授乳中は画像診断が難しくなるのでマンモグラフィ検査は向いていません。
しこりができると心配ですが、多くは良性のしこりなので慌てて受診しなくても大丈夫です。セルフケアを丁寧におこなって観察しましょう。
ただし、乳がんの兆候が明らかなしこりがあれば授乳中でも受けられる検査があるので迷うことなく病院で診察してもらいましょう。

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