新玉ねぎと玉ねぎの使い分け、栄養価や保管方法に違いはある?

春頃になると野菜売り場で普通の玉ねぎと新玉ねぎが並んで販売されるようになりますね。
とりあえず両方を買って帰ってきたけれど、どうやって使い分けたらいいのか、献立に悩んでしまうという方に新玉ねぎを一番美味しく食べられる調理方法を紹介しましょう。

普通の玉ねぎも料理の向き不向きがあるので、一緒にチェックしておくと今後の料理作りに役立つはずです。玉ねぎは栄養価が高くて有名ですが、新玉ねぎと普通の玉ねぎで栄養価に違いがあるのか、正しい保管方法もそれぞれ参考にしてください。

もくじ
○新玉ねぎと玉ねぎの使い分け
○新玉ねぎと玉ねぎは栄養価に違いはある?
○新玉ねぎと玉ねぎの保管方法は同じ?

スポンサーリンク

○新玉ねぎと玉ねぎの使い分け

新玉ねぎと玉ねぎの使い分けは、それぞれの特徴に合った調理法がおすすめです。

・新玉ねぎ
新玉ねぎは生のままでも甘みが強く柔らかいのでサラダにぴったりです。スライスして新玉ねぎだけのオニオンサラダもおいしいですし、旬野菜とのミックスサラダもいいでしょう。海鮮と合わせてカルパッチョもおすすめです。

普通の玉ねぎは水にさらすので余計な水分でドレッシングやソースの味がぼやけてしまいますが、新玉ねぎは玉ねぎに含まれる水分だけですので美味しくいただけます。

逆に加熱すると、元々が柔らかいため煮物などに使うと、ボロボロと崩れやすいので向いていません。日持ちしない為、大量に消費したい時はオニオンスープにすると良いでしょう。茎が付いているものは鮮やかな緑色で、しゃきっとしていれば茎も食べることができます。

・普通の玉ねぎ
生のまま食べると辛味が強いので生で使いたい場合は辛味を抜く一手間が必要です。ところが加熱すると辛味が消え甘くなるのであらゆる料理で活躍してくれます。和洋中のジャンルを選ばないバイプレーヤーです。加熱しても食感が残りやすいので炒め料理ではシャキッとした食感が楽しめます。

スポンサーリンク

○新玉ねぎと玉ねぎは栄養価に違いはある?

新玉ねぎと玉ねぎに含まれる栄養価の違いですが、玉ねぎにはよく「血液をサラサラにする」効果があると言われていますよね。その成分は玉ねぎの辛味に多く含まれており、生で食べる場合に普通の玉ねぎは辛味を抜くために水にさらしてから食べるので、これがちょっと勿体ない食べ方なんですね。

水に溶け出してしまうので、せっかくの栄養が減ってしまうからです。だから、水にさらさなくても食べられる新玉ねぎは栄養をそのまま摂り入れることができます。

更に詳しく説明すれば、玉ねぎは元々このサラサラ成分を有しているのでは無く、繊維を切ることで別々の物質が合成されて作られます。だから、切ってすぐ食べるのではなく、少し時間を置いておくと有効成分がアップします。

よく硫化アリルや硫化プロペニルという単体の成分で紹介されますが、これら含硫有機成分は血液中で血小板が固まるのを防ぎ、血流を良くしてくれます。これが「血液をサラサラにする」と言われる理由で、加熱すると合成が盛んになるので味噌汁やスープにして丸ごと食べると栄養価が更にアップしておすすめです。

また、ケルセチンという抗酸化作用も多く含まれているのですが、これは玉ねぎの茶色い皮に特に多く含まれています。しかも、日光に当たった期間が長いほど増えるので、新玉ねぎより普通の玉ねぎに多くなります。抗酸化作用を沢山含んだ玉ねぎが出回る秋は玉ねぎを使った料理を意識的に増やすと良いと思います。

○新玉ねぎと玉ねぎの保管方法は同じ?

新玉ねぎと普通の玉ねぎでは保管方法はだいたい同じですが、気をつけるポイントがあります。

・新玉ねぎ
新玉ねぎは水分が多く傷みやすいので新聞紙で包んで風通しの良い涼しい場所に保管しましょう。冷蔵庫に入れる場合は、重なっていると傷みやすいのでなるべく重ならないようにしてください。日持ちしないので、3日程度を目安になるべく早く使い切りましょう。

・玉ねぎ
普通の玉ねぎも風通しが良く陽の当たらない常温保存で大丈夫です。ヒモでくくったり、ネットなどに入れて軒下にぶら下げておくのも良いでしょう。冷蔵庫に入れなくてもいいですが、夏の暑い時期で、しばらく調理に使わないなら冷蔵庫の野菜室が安心ですね。

ただし、冷蔵庫は湿気が高く、玉ねぎも傷みやすくなってしまいますので新聞紙に包んでおくと長持ちします。半分に切った残りなどを保管する場合はラップに包んで冷蔵庫に入れて早めに使いきるか、みじん切りにして冷凍保存しておくと便利です。

まとめ

玉ねぎと新玉ねぎをうまく使い分けるには、それぞれの特徴に合った調理法を選ぶことがポイントですね。新玉ねぎは、みずみずしさと玉ねぎの甘みを存分に味わえるサラダがおすすめですし、反対に加熱すると崩れやすくなってしまいます。

玉ねぎは生で食べると辛味が目立つので、加熱して生の玉ねぎとはまた違う甘みや味の深み、食感が楽しめます。栄養面では、やはり新玉ねぎの方が水にさらさなくても良いので栄養価は失われません。しかし、玉ねぎも加熱すると栄養分の合成が盛んになりますし、スープにすると水に溶け出した分も摂取できるので無駄がありません。

保管方法は大量の玉ねぎでない限り、そこまで心配する必要もありません。風通しの良い冷暗所に置いて、新玉ねぎは3、4日を目安になるべく早く使い切りましょう。普通の玉ねぎなら1ヵ月以上でも保存はききますので、傷んでいないか、湿度は大丈夫か時々チェックしてくださいね。

スポンサーリンク

ブログ村パーツ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。