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鬼というと節分では豆をぶつけられ、地獄では閻魔様に働かせられ、あまり良くないメージですが本当に悪者なのでしょうか?良い鬼は居ないのでしょうか?
今回のテーマ
◯鬼とは
◯鬼はなぜ悪者
◯良い鬼はいるのか
◯鬼とは
・鬼の語源
鬼の語源からですが語源は「隠(おぬ)」が語源とされています。
隠の読みは「いん、おん」、「かくス、かくレル、こもル」で、隠居、隠密、隠蔽(いんぺい)という言葉に使われるように、どちらかと言うと悪い意味で使われる事が多く、目に見えないというよりは見えなくしているという意味に近いと思います。
隠居というとご隠居様と偉そうに思うかも知れませんが、表舞台や第一線から退いた方という意味もありますので、言い換えると裏や陰の者とも言えそうですね。
・鬼が表すもの
見えない者には神様や仏様、悪魔も見えない者でもありますが、イメージではやはり神様、仏様は光、表で鬼や悪魔は闇や裏を表しているように思います。
じゃあ死神はと思う方もおられるかも知れませんが、死神のイメージって骸骨が鎌持っていて死に誘うではないでしょうか?
空想の物なので実際はという言い方は可笑しいかも知れませんが、死神は死を司る神であり、神話等でも生と死は一対であり同様に重要な事とされています。どちらが正しいというのはありませんが、必ずしも悪いというわけではないということです。
◯鬼はなぜ悪者
人は表と裏、光と闇、陰と陽というように良いものと悪いものを決めてしまいますよね
当然ですが、良い事だけではそれが良いことだとは分からない、悪いことだけではそれが悪いことだと分からない訳なので、相反するものが必要ということになります。
ということから、人は隠から鬼を作り上げたのではないかと考えられます
鬼ができてからと言うもの鬼は常に悪役なのです。良い例(良くないけど)は魑魅魍魎(ちみもうりょう)ですよね、全部に鬼が使われています 意味は山や河にする妖怪というような意味ですが明らかに鬼に対し悪いイメージしか無いですね。
唯一「魂」「塊」は悪くないイメージではあります。
悪い心を心に鬼が宿っているという言い方をいしたりもしますからね
逆に良い鬼は居ないのでしょうか?
◯良い鬼はいるのか
調べていくと良い鬼もちゃんと居ます。
・秋田県「なまはげ」
最近では家が汚れるからと嫌がる家庭が多いという諸事情は抜きとして、家々を巡って厄払いをしたり、怠け者を諭したりする鬼です。
・鳥取県「鬼住山」
鬼が住む山のお話ですが最初は悪い鬼でしたが改心して町を守るようになったお話です
鬼伝説「鬼住山ものがたり」で検索するとでると思います。
・東京都「仏立山真源寺」
鬼子母神を御祭神としており、「恐れ入谷の鬼子母神」で有名。鬼子母神とは、他人の子供を襲って食べてしまう鬼神でしたが、見かねたお釈迦様が彼女の末子を隠し、子供を失う悲しみを諭します。それ以来仏教に帰依するようになり、子供の守り神となりました。
・埼玉県「鬼鎮神社」
節分の掛け声が「福は内、鬼は内、悪魔外」
鎌倉時代の勇将・畠山重忠の館の鬼門除けとして建立したので「悪魔外」。また、金棒を持った鬼が奉納されているので「鬼は内」です。
・群馬県藤岡市鬼石「鬼は町の守り神」
鬼が投げた石でできた町という伝説があり、鬼は町の守り神。 全国各地から追い出された鬼を歓迎する「鬼恋節分祭」を開催している
・児童文学「泣いた赤鬼」
もうこの話は読んでいるこっちも涙するほどの名作(いいすぎ?)で、大人でも子供でも一度は読むべき本出はないでしょうか
因みにここには赤鬼さんと青鬼さんが出てきます。間違いなくどちらも良い鬼です!
調べていくとまだまだ出てきますが、良い鬼も数多く存在します。
鬼には人にはない特別な力があるからなのか、鬼を祀っているところも多くあります。
今回のまとめ
鬼というと鬼教官、鬼嫁、仕事の鬼、掃除の鬼、というように「強い」、「きつい」というイメージがありますし、最近では時代の変化でしょうが鬼のように寝る、鬼美味いと言うように「すごく」という意味で使われる事もありますね。某太鼓のゲームでは鬼レベルというのもあり、大手ゲームメーカーでも使っているくらいです。
人、地域によっては鬼も神様のような存在でもありますので、一概に悪いものと決めつけるのも良くないようですね。
鬼が悪いものと決めつけてしまうそんな人の心が一番の悪いものなのかも・・・?