初めて子育てされるママさんが驚くのが赤ちゃんの予防接種の多さです。親切な自治体や病院では予防接種のスケジュールを分かりやすく設定してくれる場合もありますが、基本的には親の判断に委ねられます。
予防接種を受けるとなっても接種前の注意点だけでなく、接種してからも気をつけなければならないポイントがいくつもあります。そこで今回は、赤ちゃんが予防接種を受けた当日の過ごし方について紹介します。
特に知りたい方が多いのが副反応やお風呂ですよね。当日はお風呂に入れていいのか、副反応があればどうするか、入れる場合の注意点を参考にしてください。
もくじ
○赤ちゃん予防接種当日お風呂入れていい？
○お風呂に入れる場合の注意点とは
○赤ちゃん予防接種当日お風呂入れていい？
・副反応が出なければ入れます
赤ちゃんが予防接種を受ける時は基本的に体調が万全である事が条件になります。ただし、いくら体調が整っていても接種後に副反応が出てしまう赤ちゃんも中には見られます。通常は接種後、アナフィラキシーショックを起こさないか30分ほど観察して、そこで問題が無ければ帰宅することができます。
しかし、自宅に帰ってからも副反応が出ていないか観察が必要で、そのまま副反応が出なければお風呂に入れても大丈夫です。もし、副反応が出てもお風呂に入っていい場合とダメな場合があるので確認してくださいね。
・副反応が出て迷った時は
接種した部分が赤く腫れたり、しこりができる赤ちゃんは割と多いです。慣れていないママパパさんは心配ですし、どこまで症状がひどくなれば受診の基準になるのか分かりにくいですよね。
まず一つの目安として虫に刺された程度の腫れやしこりで、赤ちゃんがいつもと変わらないのであれば心配はありません。お風呂にも入れます。ただし、腕がパンパンに腫れていて赤ちゃんが痛がっていたり、ぐったりしていつもと様子が違えば念のため受診しましょう。そこで入浴してもいいか医師に相談した方が安心ですね。電話対応が可能な時間であれば受診前に電話で指示を仰ぐこともできます。
・熱がある
熱が出てきた場合はお風呂はお休みしましょう。熱が出るのは防衛機能であり、免疫を正常に獲得するために体内で調整がおこなわれています。大人はお風呂に入ると疲れが取れますが、赤ちゃんはお湯に浸かるだけでも体力を消耗してしまうので体に負担をかけてしまいます。
汚れが気になる方は、蒸しタオルでサッと拭いてあげたり、立っちができるならお尻だけ洗ってあげても良いでしょう。夏で赤ちゃんがいつもと変わらず元気であればシャワーで全身を流してあげるのも体への負担も少なくておすすめです。
○お風呂に入れる場合の注意点とは
では、予防接種の後、お風呂に入れる時の注意点を紹介しましょう。
・接種した部分は触らない
服を着ていればあまり気にならなくても、裸になると腕が気になってしまう赤ちゃんもいます。違和感があって触ってしまったり、引っ掻いてしまうと腫れが中々治らなかったり、バイ菌が入ってしまう危険があります。
お風呂に入れる時は赤ちゃんが触らないようになるべく意識が向かないようにしましょう。実はこれが結構、難しくて「ここは触っちゃダメよ」と言うと、好奇心旺盛な子は余計に気になってしまうので敢えて何も言わない方が無難です。
一度、気になってしまった赤ちゃんはおもちゃで気をそらすのも良い方法です。体が温まって血流が良くなると痒みを感じる事もあるので、早めに切り上げるなど工夫してください。赤ちゃんだけでなく、洗ってあげる大人がうっかりゴシゴシこすってしまわないように気をつけてくださいね。
・帰宅してすぐの入浴は控える
接種後はおとなしく過ごすように指導されますよね。でも、しばらくは我慢していた赤ちゃんもだんだん飽きてきて動いてしまいますし、集団接種であれば、待合室におもちゃが置いてあったりして元気な赤ちゃんはじっとしていません。
他の赤ちゃんが動きまわっていれば、つられてしまう事もあるでしょう。泣いて汗もかいたし、帰ってすぐにお風呂に入れたいという気持ちも分かりますが、体への負担を考えると、帰宅してすぐのお風呂はおすすめしません。赤ちゃんが緊張や不安から解放されて落ち着いた頃にしてあげましょう。
・赤ちゃんの気持ちを察する
大人でも嫌いな人が多い注射ですから、赤ちゃんはとても大きなストレスを体験しています。その為、メンタル面で不安定になりやすい赤ちゃんも多いです。服を脱ぐのを嫌がったり、普段は大丈夫なのに大泣きしたり、色んな形で伝えてきます。でも、それに対して大人がイライラしてはいけません。
赤ちゃんが嫌がったら別に無理にお風呂に入らなくてもいいのです。ここで更に嫌なイメージが付いてしまうと、どんどん注射に対して警戒するようになります。赤ちゃんの予防接種は回数が多く接種に連れていくのも大変ですよね。赤ちゃんもママパパもなるべく辛くならないように肩の力を抜いて考えるようにしてくださいね。
まとめ
赤ちゃんの予防接種スケジュールに頭を抱えるママパパさんは多いですね。いくら体調管理に気をつけつけていても病気になることもありますし、仕事の都合などで予定通りに進まないこともあるでしょう。
無事に接種できても副反応の心配もあって本当に気をつかいますね。昔はお風呂に入ってはいけないという意見が主流でしたが、今は特に支障はありません。ただし、赤ちゃんにとってお風呂は体力も使いますので長湯はせずに汗を流す程度で充分です。そして、接種した場所を触らないように気をつけましょう。
心配な副反応が出ている場合は念のためお風呂はやめておき、赤ちゃんの回復を優先させてあげましょう。